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犬のフィラリア症

犬のこと   2015.06.16 (火) 3:24 PM

ちょっと真面目なお話です。

 

最近ちょっと気になることがあります。意外とフィラリアの完全予防率が低いです。

殆どの飼主様はちゃんと予防をして下さいます。病院からダイレクトメールを出す前に来て下さる方が多くて驚きました。

ところで今年は忙しくて、ついついダイレクトメールが遅くなりました(>_<) 言い訳です。

しかしながら、昨年の薬が余っているとか、昨年の投薬期間が足りていない方がいらっしゃいます。

千葉市では5月から12月が予防期間です。

フィラリアの予防薬にはいろいろ種類がありますが、薬の原理は基本的に同じです。

 

フィラリアは蚊が犬の血を吸いながら媒介します。

フィラリアに感染した犬の血液中にはミクロフィラリアという子虫がいます。

顕微鏡でみると動いているのが確認できますよ。動画を撮ってみました。

画面を埋め尽くしているのは赤血球です。

 

 

ね?寄生虫って感じがしますよね?

蚊はこれと血を一緒に吸って、別のワンコの血を吸う時にうつします。

顕微鏡でしか見えない小さな虫は時間をかけて犬の体内で成長します。

予防薬は虫が体内で成長する前に駆除してくれます。ある程度まで寄生虫が育ってしまうと、予防薬は効かなくなってしまいます。

というわけで、蚊がいなくなって12月まで投薬する必要があるのです。

因みにこの動画は、先月当院で撮影したものです。診療が落ち着いてから撮影したので、フィラリアはちょっと元気がなくなっていました。採血したてはもっと活き活き(?)しています。

千葉市にもフィラリアはいるのですよ。予防して下さいね。

たまには真面目なこともブログに載せないと~(´▽`)